シセラの仕込みは今季が3年目。みかんを仕込むと決断して以来、シセラ用みかんの栽培法をワイン用ぶどうに照らし合わせて試行錯誤してきた。みかんもぶどうも共通して言えることは農産物であり果樹であること。違うところは、みかんは常緑果樹でぶどうは落葉果樹であること。みかん樹の特性が少しずつ分かり、醸造用ぶどうの特性と共通するものが、自ら栽培する醸造用みかんにも表れ始めてきた。醸造用ぶどうの特性は皮と種の成熟度に現れ、醸造用みかんの特性は果皮の成熟度に現れる。仕込み方も発酵経過も違うが、つくられる果実酒の特長は大きく原料の特長に左右される。
また、シセラとして仕込む温州みかんは大きく3系統。11月に仕込む極早生種、12月に仕込む中生種、1月以降に仕込む晩生種にそれぞれの特長が表れるので、それに合わせて醸造法を決めていく。
まずは、極早生種の特長を活かしたペティアンの仕込みから開始!
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