冬至以降、寒気が周防大島をすっぽりと覆っています。ぶどう畑の樹も全て落葉し、秋から冬へと風景が変化しました。さて、醸造所の発酵室は、今、全てのタンクがワインから発酵中のシセラに変わり、爽やかな柑橘香が充満しています。室温は10度以下となり、酵母にとっては過酷な条件ですが、ゆっくりと増殖しながら発酵が進んでいます。
先日からの猛烈な寒気到来予報による凍害を回避するために、みかんの収穫と仕込みを一気に進め、ついに本日、今期のシセラ仕込みも無事に終えることができました。これでようやく9月から始まった仕込み独特な緊張感から解放され、明日からはぶどう畑の野良まわりへと出かけます。野良まわりは、野をよくする野良仕事。せん定前の畑の様子や環境整備を行います。そして、メンバーの皆さまへお届けする定期便の製品づくりも大詰めを迎えています。どちらも心は穏やかに、今期の最後を飾る重要な楽しい作業です。発送準備は2人でせっせと手作業で行うため時間はかかりますが、私たちにとって至福のひとときです。今年も色々な物語を詰め込んだワクワクする定期便になりました。1月中旬ごろからお届けできますので、もうしばらくお待ちください。
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