8月15日から開始した今期の収穫は、約6週間をかけて今日無事に終わりました。
振り返れば、12日間の連続降雨や2度の台風と、ここまでぶどうにとって気象状況の厳しい年はありませんでした。それでも悪条件だからこそ発見できたこともたくさんあり、実際の収穫以上に実り多き貴重なヴィンテージとなりました。
そして、じつは、過酷な状況を乗り越えたヤマソービニオンが素晴らしく良い!
9月7日の堅田畑から神田畑、姥畑と続いた収穫は、畑ごとに風味のバランスが違い、日ごとにぶどうの個性が変化しました。これは、畑の栽培環境が整ってきたこと、ぶどうが健全に生長したことに加え、ハチネットとY型クロス仕立てが要因であると考えられます。各ヤマソービニオンの個性を活かした仕込み方で醸造を開始します。
堅田畑の若いヤマソーはハツラツに、神田畑の早熟なヤマソーは同じく神田畑のピノノワールとの混醸で華やかに、姥畑の成熟したヤマソーはじっくりと樽熟成というのが現在の青写真。
しかし、これからが仕込みの本番なのです。
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