先日、webショップでバックヴィンテージ蔵出し企画第一弾を開催しました。販売終了後、数本だけ製品庫で保管しておいた商品ですが、これは一定期間内で定期的に試飲をして品質を確認することはもちろん、その年の原料の特徴や醸造の方法が熟成にどのような影響を与えているかなど色々な答え合わせをするために残しています。いつも抜栓の瞬間から一口目までは期待と不安が交錯しますが、今のところ全ての製品で納得がいく熟成ができています。そこで、この感覚をぜひ飲み手の皆さんにも共有していただきたいと考えて、今回蔵出しすることを決めました。第一弾はシセラ2018樽熟でしたが、お届けした12名の方がどのように感じてくださるかとても楽しみです。
続いて、第二弾はドメーヌ ピノ・リーブル2020ノンバレル。 2020年のヤマソービニオンを一言で表すと「優等生」です。春の萌芽から秋の成熟期までを完璧な状態で育ち、樹齢8年生の若者らしい新鮮な果実味とハツラツとした酸味の調和がとれた健全なぶどうでした。
この2020ヤマソーの特長をしっかり反映させようと考えてつくったのが、このノンバレルです。仕込みから1年後に販売した当初は、優等生らしく華やかで軽やかな印象のワインでした。
ところが、昨日あらためて試飲を行ってビックリ!すっかり落ち着き、飲み口は柔らかく、余韻の長いワインに熟成されています。ぶどうの個性としては決して大柄ではないヴィンテージですが、樽を通さないことで全房発酵の成果が素直に表現され、どこまでもきれいに熟成していて、スーパー優等生であることが感じられます。
樽感が漂う2020プロローグとは非常に対照的なワインなので、並べてテイスティングしてみるのも面白いと思います。興味のある方は、ぜひお試しくださいね。また近々メルマガにて告知いたします!
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